床の間といえば掛け軸というイメージが日本人には根付いていると思います。
床の間という言葉は聞いたことがあっても、
どういった役割を持つ場所なのか、いまいちわかっていないという方も少なくないでしょう。
一般的に想像する床の間とは、掛け軸や鮮やかな生花を飾っていて、
とても風流なイメージではないでしょうか。イメージの通り、
床の間と掛け軸は風情以上に、
家の中を強力なパワースポットへと変身させる組み合わせとなっています。
床の間は、家の中でも格式高い場所とされ、聖域とするべき場所です。
あなたのお宅にある床の間は、掛け軸や生け花は飾られていますか?
何も飾らずに持て余している状態は、非常にもったいなく、
まだまだ今よりも家の中を明るくしていける余地が残っているということになります。
掛け軸は、正月や節句など行事に用いるもの、季節に応じて掛け変える季節用のもの、
仏事や弔事に用いるものなど、さまざまな種類があります。
中でも、今回ご紹介するのは、風水的に縁起のよい開運を呼ぶ掛け軸です。
神が宿る場所である床の間に、掛け軸を掛けることで、家の中全体の運気が良くなると言われています。
開運をもたらす縁起が良い掛け軸は、家運隆盛、家内安全、金運上昇、厄除開運といった効果を持っています。
掛け軸を掛けている床の間は、家の中でご先祖様と向き合うための大切な場所です。
掛け軸の持つ意味を知り、季節ごと行事ごとに適した縁起が良い掛け軸を都度掛け変えることで、
さらなる運気アップを狙っていきましょう。
今回は、床の間に飾る掛け軸についての基礎知識や、縁起が良い掛け軸を飾るメリットを解説していきます。
また、今回の記事から掛け軸に興味を持った方向けに、おすすめの掛け軸を
掛け軸ブランド「神軸~KAMIJIKU~」の中から縁起の良い掛け軸を中心にご紹介します。
縁起が良い掛け軸を飾れる床の間とは?
掛け軸を床の間に飾るための知識やメリットを知る前に、
まず掛け軸を飾る場所となる床の間がどういった場所であるかを理解しておく必要があります。
床の間は、一般的に日本家屋における和室に作られる1段高い場所を指します。
床の間が作られている和室は、家の中でも特に格式が高い場所として扱われ、
掛け軸や生け花といった芸術品で飾ります。
床の間という名前には、永(とこしえ)という意味も込められ、
家に住む家族や一族の繁栄が末永く続くように、という象徴にもなっています。
床の間が単に格式高い場所というだけではなく、風水的に非常に重要な場所としても扱われています。
そのため、開運に相性の良いほとんどのものは、床の間に置くのに適しているものとして考えることができます。
掛け軸も、風水的に縁起が良いものの一つであるため、床の間に掛け軸を飾るということは非常に良い行いなのです。
縁起が良い掛け軸を床の間に飾る前に知っておきたいこと
掛け軸は、壁に掛ける日本の伝統芸術で、紐で天井から吊るす方法が一般的です。
とくに、床の間や和室に飾ることで掛け軸を通して
また、季節ごとに祝い事などを彩る縁起物でもあるため、神聖な場所に飾る風習も存在します。
また、床の間に掛け軸を飾る際に、しっかりと床の間のサイズを図っておくことが必要です。
小さすぎず、床の間に対して適切なサイズの掛け軸を選ぶことで、
空間の調和も図れて家の中でも良い空間を作り出すことが可能です。
ちなみに、掛け軸そのものはとてもデリケートな芸術品です。
掛け軸を扱う際に、注意したいポイントは下記になります。
・濡れた手で触らない
掛け軸は紙でできていることはもちろんのこと、特に湿気やカビに弱いです。
濡れている手で触ることで紙が縮んだり、破れやすくなってしまい、劣化が早まってしまいます。
掛け軸に限ったことではありませんが、紙の芸術品を扱う際は必ず手が乾いた状態で扱うようにしてください。
・強い風に当てない
掛け軸から湿気を取り除きたいと考えたとき、扇風機やエアコンといった風に当てると湿気が取り除けて良いと考えるでしょう。
しかし、掛け軸に風を当てることで逆に乾きすぎて紙質が硬くなり、扱いにくくなってしまいます。
湿気を取りたいときは、湿気が少ない部屋に干したり、除湿シートなどを一緒にケースにしまってじっくり取るようにしてください。
・かけっぱなしにしない
掛け軸は縁起が良いので、常に床の間に飾っていたいと思いますよね。
しかし、常に掛け軸を飾り続けるのも実はNGです。
湿気やカビに弱い特性上、常に飾り続けるというのはそれらに長い間さらされて蓄積していくということにつながります。
特に梅雨の時期は掛け軸にとって非常に悪環境となりますので、2~3か月周期で別の掛け軸に取り替えるか、休ませるようにしましょう。
・しまいっぱなしにしない
掛け軸をかけっぱなしにしないことが、掛け軸をうまく扱うコツであるのと同時に、しまいっぱなしも掛け軸にとってはあまりよくありません。
掛け軸を収納するときは、丸めてケースにしまっておくことが一般的ですが、何年も巻かれた形で収納されていると巻き癖が付き、傷みやすいです。
しまい過ぎによる湿気やカビも気になるところです。
長く掛け軸を使わないときでも年に1~2回ほどは日陰で湿気が少ない場所に虫干しするようにしてください。
床の間に飾る掛け軸の利点
掛け軸は、墨で描かれた書物や東洋画のような絵を描いたものが、紙やきれで装飾された装飾品です。
床の間に掛け軸を掛けることは、日本では人気のある開運につながる家の中を飾る方法の一つで、
古くからの日本文化を象徴するポピュラーでエレガントな飾り方になります。
掛け軸の多くは、神や仏様、観音様、龍神などの縁起物が描かれたものが多いです。
掛け軸を飾ることで家にもたらされる利点は、描かれたモチーフの持つ開運効果を発揮できることです。
掛け軸の中には風景画などを掛軸として飾ることも見られますが、
やはり縁起の良い絵柄の掛け軸を選んで床の間に飾ることが一般的であり、
運気アップを願うご家庭が多い裏返しとも言えます。
ここ近年は、床の間以外でも、お店やオフィス、リビングなど、
床の間以外の場所でも掛け軸を飾られることも増えております。
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床の間に飾る縁起が良い掛け軸のおすすめブランド
床の間に飾ると縁起がよい掛け軸のモチーフで代表的なのは、
四神、観音菩薩、龍、天照大御神です。
それぞれのモチーフがどのように縁起が良く、開運の効果があるのか、
掛け軸ブランド「神軸~KAMIJIKU~」の中から縁起の良いものも合わせてご紹介します。
四神(白虎・青龍・朱雀)
四神相応という古来中国から伝わる風水の概念のもと、
四神と呼ばれる青龍、白虎、朱雀、玄武が
それぞれに対応する四方を守っているとされています。
家の中でも、この四神に対応する位置に正しく配置することで、
四神の対応する方角や加護はそれぞれ以下になります。
・青龍:東:繁栄・商売繁盛
・朱雀:南:開運
・白虎:西:夫婦円満
・玄武:北:厄除け
「北に山岳、東に清流、西に小道、南に平地」という地形は、四神に守られる土地を表します。
四神に相性が良い風景が描かれた四神相応図は、非常に縁起の良い掛け軸です。
四神を掛け軸として飾りたいときは、四神相応図の掛け軸を選ぶことで、
良い運気の流れを取り込み、運気を上昇させることができます。
四神のうち1体だけが描かれていてもパワーを持ちますが、
ブランド「神軸~KAMIJIKU~」の四神の掛け軸
![開運掛け軸ブランド「神軸~KAMIJIKU~」より-「四神(白虎・青龍・朱雀)」-](https://ichiryumanbaibi.com/wp-content/uploads/2022/09/hanging-scroll-between-floors-id465-02-1024x538.webp)
白虎、青龍、朱雀の3体が描かれていることで、
家の床の間のある方角の大半をカバーできる非常に優秀な逸品となっています。
四神の中でも、龍と虎が同時に描かれているものは、龍虎図と呼ばれます。
龍虎図は、強さの象徴である龍と虎の二柱が描かれることで、
エネルギーが拮抗した状態となるため、聖獣同士で調和が生まれます。
バランスを得た龍虎は、家の中を守るものとされ、家庭運アップに役立ちます。
また、龍や虎というモチーフは、
出世を願う際にもよく用いられたことから、戦国武将や僧が好んで用いる傾向にありました。
代表的な武将は、甲斐の虎「武田信玄」、越後の龍「上杉謙信」が有名でしょうか。
龍と虎が非常に縁起が良いモチーフであることは、日本の歴史も証明しているのです。
他にも、龍や虎のように同じく仕事運に大きく関わるモチーフが「鯉の滝登り」です。
「竜門と呼ばれる急流を登ることができた鯉は竜になる」という登竜門のことわざが由来となっています。
鯉の滝登りも、出世・金運上昇・商売繁盛の祈願が含まれる、
金運アップに大きく結びつく大変縁起の良い掛け軸となります。
ブランド「神軸~KAMIJIKU~」の聖観音菩薩
![開運掛け軸ブランド「神軸~KAMIJIKU~」より-聖観音菩薩-](https://ichiryumanbaibi.com/wp-content/uploads/2022/09/hanging-scroll-between-floors-id465-03-1024x538.webp)
聖観音菩薩は、一般的には観音様として広く認知されています。
観音様は世の人々を常に見守っていて、人々の悩みや苦しみを聞き、
取り払うことで心の平穏をもたらしてくれる存在です。
それは掛け軸に描かれた観音様も同様に、
また掛け軸は、過去には掛けて拝むものとして扱われていたことから、
当時の掛け軸の絵柄も観音様のような仏様が描かれたものが多かったと言われています。
掛け軸を選ぶ上で、最もぴったりな絵柄と言っても良いかも知れません。
ブランド「神軸~KAMIJIKU~」の龍王
![開運掛け軸ブランド「神軸~KAMIJIKU~」より-龍王-](https://ichiryumanbaibi.com/wp-content/uploads/2022/09/hanging-scroll-between-floors-id465-04-1024x538.webp)
風水的に定番である龍は、掛け軸でも非常に縁起の良い絵柄です。
龍は水の神であり、大地すべてのエネルギーの源とされています。
龍の置かれた場所は龍脈となり、
周囲の土地から良いエネルギーを引き込む力を持つようになります。
神聖な床の間が龍脈となることで、
家中に神聖なエネルギーが満ちて
また、龍の置物は水を供えておくとさらなる開運が見込めますが、
掛け軸は湿気に弱いため、取り扱いには注意しましょう。
他にも龍の掛け軸が持っている加護として、勝負運のアップが期待されます。
勝負運とは、主にスポーツや賭け事に用いられる運を表します。
龍の持つ力強さは、勝負事にも大きく底上げしてくれることでしょう。
勝負事に勝ちたいと思ったときや、スポーツを日頃から嗜んでいる方は、
龍の掛け軸が縁起が良い掛け軸としてぴったりです。
ブランド「神軸~KAMIJIKU~」の天照大御神
![開運掛け軸ブランド「神軸~KAMIJIKU~」より-天照大御神-](https://ichiryumanbaibi.com/wp-content/uploads/2022/09/hanging-scroll-between-floors-id465-05-1024x538.webp)
他の掛け軸よりも、
決まったシーズンのお祝いごとに使う意味が大きい絵柄です。
床の間に掛けることで天照大御神に
自分の家族を守ってくれていることを感謝し、
天照大御神が太陽を象徴する神様であることもあり、
一年の始まりである正月に
天照大御神が描かれた掛け軸を飾るというのが、
とても縁起の良い飾り方となっています。
鏡餅などの他正月飾りと合わせて飾ると良いでしょう。
まとめ
掛け軸は和紙が使われていることが主で、
他絵画よりも特にデリケートな美術品です。
通年かけっぱなしにしていると
普段から2本以上持って、
一種類のみをかけっぱなしにならないようにしておくと、
長く飾り続けることができます。
床の間は、
お祝いごとや厄除けといった様々な用途に使える場所になりますので、
シーズンに合った掛け軸で、和室をおしゃれに使ってみてください。
また、縁起の良い掛け軸について、まとめてみましょう。
・四神の掛け軸
・観音様の掛け軸
・龍の掛け軸
・天照大御神の掛け軸
・龍虎図(龍と虎が同時に描かれている)の掛け軸
・鯉の滝登りの掛け軸
実はどの掛け軸も、家庭運アップの効果に大きく貢献し、
加えて魔除けやそれぞれのモチーフが持つ仕事運、勝負運アップが期待できます。
家を建てて、床の間を用意するとしたら、掛け軸はぜひマストで用意したいですね。
家庭円満の開運に、掛け軸を検討してみてください。